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2025.7.27

渡邉彩香 3年ぶりの6勝目を逆転で飾る

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAツアー2025シーズン第19戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)大会最終日が7月27日、福岡県糸島市・ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(6,503ヤード/パー72)で行われた。首位と2打差でスタートした渡邉彩香が、通算17アンダーで逆転優勝を飾る。今季初勝利は、3年ぶりのツアー通算6勝目となった。2打差の通算15アンダー、2位に鶴岡果恋。通算14アンダーの3位タイに、福山恵梨、内田ことこが入った。

1イーグル、6バーディーを奪った渡邉彩香だが、その7ホールすべて3番ウッドでティーショットを放っていた。「勝つために今はドライバーはいらないかなと思いました」。練習では狙ったところへボールを運べるものの、いざ試合になると大きく曲がることが少なくない。バーディー合戦となった今大会では、パーセーブを積み重ねても優勝争いに加わることはできない。ならば、確実にフェアウェイをキープし、調子のいいアイアンショットでバーディーチャンスを増やすべきだと考えたわけだ。

その作戦は見事に功を奏し、6番ホールまでにスコアを5つ伸ばすことに成功。「早い段階で上が見えてきたので、すごくいい流れでプレーできたと思います」。しかし、一時は混戦を抜け出したものの、ドライバーを使用した9番と10番のパー5でスコアを伸ばせなかったこともあり、後続に追いつかれてしまう。

15番では2.5メートル、16番では2メートルのパーパットを沈め、なんとか優勝争いに留まった渡邉。その我慢が実を結び、勝負どころの17、18番で連続バーディーを奪う。最終的に通算17アンダーまでスコアを伸ばし、2位以下に2打差をつけて今季初優勝を飾った。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

3年ぶりのツアー優勝となったが、その間にシード権を失うなど、苦しいことも少なくなかった。一時はツアーから離れることも考えたほどだが、自分はまだやれるんだという思いを信じ、スイング改造にも取り組んだ。このオフはハーフショットの練習や素振りを徹底的に行い、スイングスピードも上がったという。3番ウッドはロフトを立てているが、振る力を強めたことで、240~250ヤードの飛距離が出るのだろう。ただ、3番ウッドでのティーショットはあくまでも選択肢の一つに過ぎない。「ドライバーを含めたゴルフをやりたいですし、絶対にできると思っています」。豪快なドライバーショットが渡邉の持ち味ともいえるが、そこにこだわり続けるつもりだ。

渡邉にとって、今大会は所属契約を結ぶ大東建託がスポンサーであり、「10回大会でもあったので、どうしても優勝したかった」が、いろんなプレッシャーを跳ね除けながら、見事に念願を叶えた。この勝利で日本女子オープン、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの出場権も獲得。次の目標は、公式競技優勝に絞る。それまでにはドライバーショットの精度をしっかりと上げるつもりだ。

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