1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 入谷響が97期一番乗りのツアー初勝利

2025.6.22

入谷響が97期一番乗りのツアー初勝利

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAツアー2025シーズン第14戦『ニチレイレディス』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が6月22日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(6,594ヤード/パー72)で行われた。通算12アンダーでルーキーの入谷響がツアー初優勝を飾った。4打差の通算8アンダー、2位タイに永峰咲希、ささきしょうこ、高橋彩華。

入谷響に派手なガッツポーズはなかった。最終18番ホールで約50センチのバーディーパットを沈め、通算12アンダーでフィニッシュ。結果的に2位以下に4打差をつけての優勝だったが、それだけ入谷自身にとっては苦しい戦いだった。優勝した瞬間は、喜びよりもホッとした気持ちの方が強かったという。ようやく優勝の実感が湧いたのは、待ち受けていたプロ同期の仲間から祝福のハグを受けたときだった。

実際、前半は苦戦の連続だった。スタートの1番ホールでティーショットをいきなり左に曲げると、続く2番ホールではティーショットを右に曲げてボギー。4番パー3で20ヤードのチップインバーディーを決めても流れはよくならず、5番、7番ホールでスコアを1つずつ落とす。

「スタートして、スグにのどが渇いて水を飲みたいと思うほど緊張していました。4打差ありましたが、1ホール、2ホールで何があるか分からないだけに油断はできないなと思いましたし、少しずつスコアを落としていく感じでちょっと怖かったのが正直なところです」

それでも、気持ちを切り換えて後半のハーフに臨んだ入谷。ターニングポイントとなったのが、10番パー5と11番パー3だ。10番ではティーショットを左の林に打ち込んだが、第2打でフェアウェイに出すと、ピンまで残り220ヤード地点から3番ウッドでグリーンに乗せる。しかも、ピン左奥1メートルに付けるスーパーショットだった。11番では、ティーショットがグリーン手前のバンカーにつかまり、目玉となる。ピンを2.5メートルオーバーしたもののそれを沈めた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

「10、11番の2ホールで流れがだいぶ変わったと思います。自分のなかでの焦りも少し消えた感じです」。ようやく、自分のゴルフを取り戻した入谷は14番ホールまでパーを並べ、15番パー4で1.5メートルのバーディーパットを沈める。2位以下に再び4打差をつけたことで、ようやく優勝を確信できたという。

昨年のプロテストで合格した97期生のなかでは、一番乗りとなるJLPGAツアー初優勝となったが、近い将来に米女子ツアーに挑戦したい意向を持つ。それまでの1、2年のうちに5勝を挙げることを目標に掲げた入谷。「そんなに簡単ではないことは理解していますが、目標を大きく設定したいので5勝です」と、胸を張る。

今回の優勝で、ツアー最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月27~30日、宮崎県・宮崎カントリークラブ)や日本女子オープンゴルフ選手権の出場権を獲得。着々と夢に向かって歩みを進めているだけに、目標を達成するのは意外と早いかもしれない。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

search検索
Code Profiler