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2025.6.15

高橋彩華、3年振りのツアー2勝目

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

JLPGAツアー2025シーズン第13戦『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億5,000万円、優勝賞金2,700万円)大会最終日が6月15日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部(6,558ヤード/パー72)で行われた。通算16アンダーで高橋彩華が今季初優勝、3年振りのツアー2勝目を飾った。1打差の通算15アンダー、2位に岡山絵里。通算14アンダーの3位タイに河本結、佐久間朱莉、神谷そらの3人。また、高橋、岡山、佐久間、神谷、小祝さくらがAIG女子オープンの出場権を獲得した。

高橋彩華が2位と1打差で迎えた最終18番ホール。2オンに成功し、パーパットとなる1メートル強のウイニングパットを沈めた瞬間、思わず両目から熱いものがこみ上げてきた。ツアー初優勝を飾った2022年のフジサンケイレディスクラシックから約3年、ようやくつかんだツアー2勝目には、それだけの想いが込められていた。

黄金世代の1人として、アマチュア時に日本女子アマを制している高橋。18年の最終プロテストに合格し、19年にはシード権を獲得。初優勝までそれほど時間はかからないと言われながら、簡単に勝つことはできなかった。しかし、1勝したことでポンポンと勝利を重ねるかと思いきや、女神は微笑んでくれなかった。「もう勝てないんじゃないか…」優勝争いの数が増えると同時に、自信も失いかけていた。

2打リードで迎えた最終日、高橋はあえてスコアボードを見ずにプレーを続けた。自分自身にプレッシャーをかけたくなかったからだ。ただひたすら、グリーンの傾斜が影響しにくいラインを狙うことだけを考えてクラブを振り続けた。そんな高橋の視界にスコアボードが飛び込んできたのは、18番のグリーン上だった。2位の岡山絵里と1打差の首位。「2パットでいけば優勝」と考えた瞬間、緊張感に襲われたという。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

慎重にストロークした高橋のファーストパットは、カップの約1メートル手前に止まる。「もう傾斜の影響でどっちに切れるかなんて分かりません。神頼みで真っ直ぐ打ちました」。今季は、ショットが好調ながらも、パッティングの不調に泣かされ続けてきた。心の中は不安だらけだったが、まさに執念で捻じ込んでみせた。

今大会の優勝でメルセデス・ランキングも4位に浮上。後半戦の戦い方次第では、十分年間女王の座も狙える位置だ。しかし、その気持ちは表に出さない。「今は年間で複数回優勝をしたいという目標があるので、そこを目指して今シーズンは戦いたいです」。どうやら、3勝目を挙げるまでに時間をかけている余裕はなさそうだ。

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